脚立から落ちて、骨折しました。

 

 

骨折記

 

今年の923日に、玄関の植木を剪定中、脚立から墜落して、頭を3針縫い、背骨を1か所と、右足かかとを骨折。つくづく馬鹿なことをした、大失敗と反省しきりでした。息子の車に乗せてもらい、休日診療をしている近所の病院で、頭のCTや足のレントゲンをとってもらった。その結果は頭の中身は大丈夫でしょうという事になり、かかとが、もしかして骨折しているかもしれない。明日はこの病院は休みだから、近所のクリニックにもう一度診てもらった方が良いと紹介状を書いてくれた。翌24日近所のクリニックに行ったら木曜日でお休み。木曜日は休診の医者が多い。そこで、ふと「休みだと言われた病院だが、病院は木曜日に休む訳がない」と思い、病院に電話をしてもらったら、もちろんやっていた。何か狐につままれた思いで病院に連れて行ってもらったが、整形外科の先生は、レントゲン写真を見ながら「大丈夫でしょう、普通に歩くようにしてみてください。」と言われ、「背中も痛いんですが」というと「せっかく紹介状があるんだから、このクリニックで見てもらったら」と振られてしまい、翌25日に近所のクリニックへ。レントゲンを撮り直してもらい、結果、かかとの骨折と背骨の骨折が判明。「かかとは絶対つけないで」と病院の医者とは逆のことを言われ、町医者のおかげで私は適切な治療をすることができた次第なのです。

 

「3か月ぐらいかな」との話。つまり完治まで3か月と理解して、鎧のようなコルセットに、足首には副木をあて、松葉杖の不自由な生活を強いられることになったのです。

 

 

 

 

パソコン

 

 怪我をして、ネットの仕事は中断しようかと思ったが、妻もなんとかやってみるというので、それではこのまま続行してみようという事になった。しかし私が事務所の2階に上がることは困難で、いろいろ考えたが、パソコン1台を自宅のリビングに移動して、事務所から無線ランで飛ばしてみようと考えた。息子に設定を頼んで、パソコンを立ち上げたら、見事につながって動くではないか。結構、結構と喜んでいたが実際使ってみると、これが繋がって動く時と、全然だめな時があって頭を抱えた。設定の仕方が悪いのではとも考えた。たまたまパソコン修理屋さんが、レコードを市場で売ってくれないかと尋ね来たので聞いてみると、「無線ランは一軒の建物内なら問題ないが、たとえすぐ隣りの家でも外気に触れるとうまくいかない」といわれてしまった。事務所と自宅は道路一つ隔てただけなのだが・・・ 仕方なく、毎日パソコンのご機嫌をうかがいながら、パソコンと格闘している状況なのです。

 

 

 

 

 

風に立つライオン

 

 怪我をして数日たち、少し余裕が出てきたので、本を読むことにした。倉庫に行けば本は売るほどあるのだか、自宅にはあまりない。そこで手あたり次第という言葉のとおり、棚の中で目に入った本から読むことにした。まず「風に立つライオン さだまさし著 幻冬舎刊 2013年発行」を読んだ。今年の父の日に娘から贈ってもらったが、目も通さずそのままにしていた本だ。実在の柴田紘一郎医師がモデルのようで、ケニアにある長崎大学熱帯医学研究所に出向して、風土病や南スーダンの内戦で負傷をした兵士や子どもたちの治療にあたった人物で、その人となりについて周囲の人間が話しを進めていく、というスタイルとなっている。彼が面倒を見たケニアの子どもが、大人になって医者となり、ボランテアとして津波で被災した宮城で日本人の中に入り込んで治療に当たるといった話があり、涙を流しながら読んだ本で、どこまでが、本当の話かわからないが、さすがにシンガーソングライターだけあって、ストーリーの展開が上手だなと感心したものでした。

 

 

 

 

 

厚生年金基金解散通知

 

 私が属している年金基金から、表書きに「基金制度に関する重要なお知らせです。必ずお読みください」と書かれた封書が届いた。一瞬「来たな」との思いがよぎった。封書を開けてみると予想通りで、「厚生年金基金の解散方針の議決について」の書類だ。去年、AIJ投資顧問会社の詐欺事件で知ったのは、厚生労働省の役人が各年金基金に天下りをしており、彼らは資金運用については全くの素人で、証券会社にまかせっきりの結果の事件と聞いて亜然としたのだが、そのときは、「当年金基金は、問題ない」との連絡だったのだ。しかし事件により改正法が国会で成立して、基金の存続基準が厳しくなり、結果、解散方針が議決されたとのこと。今後は基金の上乗せ支給部分がなくなり、国の制度に一本化されるそうだ。      

 

現政権は、株価対策で年金を運用しており、その運用成績はこの7-9月で10兆円近いマイナスだとか、私たちの老後はどうなるのだろうか。子どもの貧困問題も拡大しており、どうもこの国は弱者から目をそむけている国となってしまったようだ。

 

 

 

 

 

コールラビ

 

御近所に、出版プランナーいう名刺を持った方がいる。某出版社を定年退職した後にも、いろいろな本作りに携わっている方だ。彼から、時々古書の処分を依頼されているのだが、新潟のお土産と言って、お煎餅とりんごとへんてこりんな野菜をいただいた。宇宙人の頭みたいな格好の代物である。(宇宙人は見たことがない) 彼自身「自分は名前が分からないが、若い人なら知ってるのでは」と言っていた。2階の長男の嫁に聞くと「コールラビ」じゃないかといった。そこでパソコンで調べてみる。原産地は地中海北部。大根のようなブロッコリーのような味、とのとこ。大坂の二女に妻が電話をしていたので、聞いてみてもらうと、「コールラビは、ドイツにいた時よく食べていた」とのこと。大根は高いのに比べコールラビは1個30円くらいで買えたので、よく買って煮物にして食べたとのことだった。私は、大根は、煮るより漬物の方が好きなので、漬物にしてもらったが、大根よりスジっぽい感じがした。

 

 

 

 

 

入園試験

 

わが家は2世帯住宅である。今日は2階の孫の入園試験。3番目の末っ子で3歳。どう

 

みても甘やかされている。入園試験で、子どもたちは親から離され、男の子女の子別に集められたそうだ。そこで孫は大泣きをして、「バカ、バカ、バカ」と先生の顔を、なんども叩いたそうだ。嫁は落ちたかもしれないといって、家に帰ってきた。孫は家に帰って、嫁に向かって言ったそうだ。「幼稚園でね、泣かなかった子もいたんだよ、偉いね」と。

 

 

 

 

 

フォルテオ

 

11月6日、レントゲン検査の結果、足首は骨に多少のヒビが残っている程度で改善。そろそろ右足に体重を少しずつかけて、歩く練習のスタートをと言われた。一方、背骨は5mm沈んでいるといわれてしまった。前かがみになっては絶対ダメと言われており、そのためにきつめのコルセットを造ったと言われてしまった。私の素人判断だが、いい気になってパソコンをいじって、コルセットをしていても、結局前かがみの姿勢が悪かったのではと反省。そういえば、乳首がコルセットに当たり、スレて痛くて脹れあがってきてしまった。何もしないで、しばらく寝ていれば、こんなことにならなかったのでは・・・

 

結果として、フォルテオという皮下注射を、毎日2年間続けるはめになった。 さてその皮下注射だが、看護師さんから丁寧な説明を受けた。毎日自分でお腹または太ももに注射、その注射の位置は前日の注射位置から15センチ以上離すこと、その注射液は常温では効果がなくなってしまうので必ず冷蔵庫で保管すること。旅行など出かける時には、保冷バックにいれて、持ち運びをし、旅館についたらすぐに冷蔵庫にいれる事・・・これは大変だ。

 

 

 

 

 

「老夫婦」 絵ガブリエル・バンサン 詞ジャック・ブレル 今江祥智 訳BL出版刊

 

 以前お客様から買い取った本の中の1冊で、「老夫婦」という本が目にとまった。最初はちらっと見て、年寄りが出てくるだけで、面白くない、売れそうにない本だ、と思ってテーブルのわきに放置しておいたが、放置しているのでまた目に留まる。ページをめくってみると、老夫婦、それも超高齢で、そろそろお迎えが来るであろう年頃の日常のデッサンなのだ。本の帯に「一世を風靡した歌手ジャック・ブレルのシャンソンにバンサンの絵筆が新たな息吹を吹き込んだ。バンサンが見つめる終焉の光と影」とあった。最初の絵には、「年老いたふたりには、いまはもう話すこともなく、ときおり、おたがいにそっと目をやるばかり」というシャンソンの冒頭が、キャプションとなっていた。人間誰しも、高齢になった時の生き様を、容赦なくとらえているのである。私にとってもそんなに先の話ではなくもうすぐ迎える世界、目をそむけることのできない世界を突き付けられたのだった。

 

 でも、私には、もうちょっとエネルギーがあるような気がする。いつまでできるかわからないが、この怪我をばねにして、もう少し力を発揮して仕事を続けてみたいと考えるようになった。

 

 彫刻家の平櫛田中さんは、「七十、八十は鼻たれ小僧、男盛りは百歳、百歳」と言っている。

 

 

 

 

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